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2016年04月12日

通帳できた

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本日の入所空きベッド数 5
状況によってはお待ち頂きますが
ご相談ください。
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新年度も始まり、新しい取り組みも行っています!
通所リハではお馴染みの施設内通貨「マルキ」

今年度より入所の、方々への利用を開始しています。

通所リハの利用者の方々には、帰られる際に通貨を回収して、残を確認していましたが、入所者の方は回収のタイミングがないことが悩みでした。

そこで、思いついたのが『通帳」です!

せっかくなら格好のいいモノが良いですよね!
デザインしてみました。

奄美信用〇〇風ですね(´▽`*)アハハ
(表紙)

(裏)


  


Posted by 虹の丘(旧) at 12:01Comments(0)施設内通貨『マルキ』

2015年09月05日

施設内通貨を利用したコミュニティの形成

「稼ぐ・貯める・使う」を通して生きが
い作り

介護老人保健 設 虹の丘 森 悦朗

人は年を重ねることで仕事を失い、自分で稼ぐ、貯める、使う機会を失ってる。 設内通貨を通して、紙幣を流通 させることで、コミュニティが形成され、様々な仕事や役割が生まれ、高齢者の生きがい作りに繋がった。
「はじめに」
奄美大島は鹿児島県本土の南西約380~450kmに位置し日本の離島の中では佐渡島についで2番目に大きな島である。 原生的な亜熱帯性多雨林にアマミノクロウサギなどの貴重な野生生物が生息しており、平成25年には「奄美・琉球」 として国の世界自然遺産暫定リストに掲載された。奄美市の人口は4万4千人で高齢化率は27.2%である。
虹の丘通所リハビリテーションは定員40名で登録者数は100名前後。要支援と要介護者の登録比率は4:6要介護度の 平均は2.5である。平成25年の10月から 設内通貨「マルキ」を利用し高齢者の仕事、役割の再獲得を目的としてコミ ュニティの形成を図った。
現在、多くの施設で独自通貨の取り組みが行われており、良い効果が現れた施設もあるが、そうでない施設も多くある。
当施設では、様々な失敗事例を踏まえることで効果的な導入を目指した。
「導入方法」
人は年を重ねることで仕事を失い、自分で稼ぐ、貯める、使う機会を失っている。私は 設内通貨を通して、コミ ュニティが形成され、様々な仕事や役割が生まれ、高齢者の生きがい作りに繋がると考えた。
1.通貨の作成
紙幣の作成にあたっては、利用者に親しみを感じてもらうことが大事と考え、紙質、柄、通貨単位にこだわった。 紙は和紙を使用し手触りを良くし、柄はアマミノクロウサギなど奄美大島に生息する動植物を使用した。通貨単位「 マルキ」は大島紬で使われている単位であることから親しみやすいものである。
2.稼ぐ方法
具体的には、利用者一人ひとりが1日の目標を決め、達成することで報酬を得る。それ以外にも洗濯、食器洗い、台拭きや掃除等の活動、手工芸や趣味活動での作品展示および販売、畑でできた野菜の収穫および販売でも報酬が得られるようにした。
3.使う機会
使う機会としては、いつでも駄菓子や飲み物の 入を出来るようにしたり、 食事メニューの変更も受け付けたりした。それ以外にも、 別マッサー や銀行・スーパー等への外出サービスにも対応した。
4.その他研修やシステム
職員には 設内通貨の運用に当たり、導入の意義、使用方法について研修を行い、ルール作りを行った。 その他、通貨全体の管理に関して、利用者一人ひとりの預金額をデータベース化することで、 残高確認を容易にし た。
5.通貨の価値
通貨の価値を保つために、平均貯蓄の管理とインフレへの注意を促し、定期的なイベントの開催や通貨が流通する システム作りを目指した。
「結果」
導入当初は利用者にも職員にも混乱や戸惑いが見られた。そこで、利用者にも見やすい スターやチラシを作成し、 利用者からの質問にもゆっくりと説明していった。 まずは、開始から1 月間を導入期と捉え、稼ぐことを多く体験して頂いた。些細な活動でも、役割や手伝い活動として報酬を発生させた。自分自身で血圧測定や体温計測を行い、報告することで報酬が得られるという体験を多くの 方に持って頂いた。 次に、1ヶ月を越え3ヶ月までを流通期とし、通貨の使用機会の増加を図った。駄菓子や飲み物の販売促進を行い、 外出サービスを積極的に行った。ゲーム大会やイベントも積極的に行い、通貨の流通を促した。 結果、3ヶ月程度で7割近い利用者から取り組みへの支持を得られた。 認知症により金銭管理の出来ない利用者でも、自分のためた紙幣を数えるなどの行動が現れ、紙幣としての認識を持たれている様子も伺えた。 利用者の方から、通貨の管理と次の日の準備を利用者自身が行うという新しい仕事も生まれた。 自宅で作成した手工芸作品を施設内で販売する方も出てきた。利用中の趣味活動が目的を った活動に変わってい った。
島内でも多くの反響を頂き、ローカルラ オや新聞等の取材を受けたことで、利用
者も更に 極的に活動に参加す るようになった。
「結論」
施設内通貨に関しては全国的にも多くの施設が取り組んでおり、利用方法も様々である。 職員が本気で取り組むこと、本気で取り組めるシステムを作ることで、本物の通貨として扱うことができた。 通貨を単なるポイントのように扱ってしまうと、利用者にとってその通貨はおもちゃになってしまう。床に落ちた 一枚の紙幣を利用者が拾ったときに、それをどうするのかでその通貨の価値がわかるのではないか。自分の財産を大事にすること。自分で稼 ぎ、自分で使うことを、再び経験することで大きな生きがいを感じる高齢者の姿を見ることができている。 通貨が流通することで実経済と同じように自然に仕事やサービスが生まれ、通所リハビリテーション内には小さな コミュニティが形成された。今後は更に利用者が能動的に参加できる仕掛け作り
を目指し、施設内通貨を地域に拡げていく計画である。


  


Posted by 虹の丘(旧) at 10:08Comments(0)通所リハ施設内通貨『マルキ』

2015年09月03日

発表しました!

全国老健学会にて
「施設内通貨を利用したコミュニティの形成」
をテーマにポスター発表しました!

脱線からの時間配分ミスで、聞いてもらった方々にはご迷惑をお掛けしましたが、何とか終わりました。

発表用の原稿も後日アップ致しますので、必要な方がいらっしゃいましたら使われて下さい。



  


Posted by 虹の丘(旧) at 21:21Comments(1)通所リハ施設内通貨『マルキ』

2015年01月21日

施設内研修

平成27年1月21日(水)

施設内通貨「マルキ」に関して
どのような理由で、何を目的に、何を根拠として行っているか?

施設職員には理解してもらいたいということで、研修を行いました。

限られた時間で、駆け足でしたが、全職員で取り組めるよう頑張っていきたいと思います。


















  


Posted by 虹の丘(旧) at 21:56Comments(0)施設内通貨『マルキ』研修等

2015年01月20日

500マルキ

500マルキの紹介です。

こちらが最新作になります。

表の動物は島の高級魚「ハージン」です。
実はマルキのデザインを考え始めた頃から既に選択肢に入っていました。

余り良いイラストが無いのと、実際に入れてみると、余り高級感を感じないって事で使うのを控えていました。

デザイン作成ソフトを上手く使いこなせるようになり、気に入った写真から綺麗に切抜く事が出来ました(⌒▽⌒)

いかがでしょう?

一番の自信作です!

裏面の食物には大島紬の原料である「シャリンバイ」をデザインしました。

貴重な花ではありませんが、マルキという名前を使う以上、シャリンバイを外す事は出来ないでしょう。という事で採用しました。

ハージンの説明を忘れていましたが
島口で「ハー」は赤
「ジン」は金になる
って意味です。
沖縄では赤ジンっていうらしいです。
正式にはスジアラです。
刺身から焼いても煮ても、何でもござれの超高級魚です。

私も一度だけ釣りました (* Ŏ∀Ŏ)




  


Posted by 虹の丘(旧) at 20:06Comments(0)施設内通貨『マルキ』

2015年01月19日

1000マルキ

1000マルキです。

マルキの使用を始めて、3ヶ月後にデザインしました。

貯金額が大きくなった方々から希望が出ました。

実は100マルキ以降は何も考えていなかったので、かなり悩みました。

また、使用する和紙に関してもあまり気に入ったものがなく、本当にいくつもの試作品を作りました。

結果、和紙は赤色を使用し

表の動物は「ウミガメ」を

裏の植物は「アマミセイシカ」に
決まりました。

ウミガメは長生きの象徴ですし、島の人が大事にしている生き物ですから気に入ったのですが、海の生き物って事で、背景に海を入れるか入れないか?紙幣の色を青系にしたいけど50マルキで使ってしまったし(。>ω<。)

なんてことを考えながら作りました。

裏面の「アマミセイシカ」に関しても、なかなかお目にかかれない植物で、希少価値が高いため気に入ったのですが、写真からの切り取り作業が慣れていなくて時間が掛かりました。。

苦労に苦労を重ねた、1000マルキです(⌒▽⌒)




  


Posted by 虹の丘(旧) at 20:47Comments(0)施設内通貨『マルキ』

2015年01月18日

100マルキ

100マルキの紹介です。

当初は10,50,100の3種類で運営する予定でしたので、これが1番大きな紙幣になる予定でした。

高級感を出すために紙幣の色は千円札のようなイメージでうすいベージュを選び、表の動物には天然記念物の「ルリカケス」を選びました。
これまでの2種類は色も脱色をかけていましたが、ルリカケスは色合いが綺麗な鳥なので、カラーをそのまま出しました。

裏面には「ヒカンザクラ」
こちらも、綺麗な色をそのまま出す事で、他の紙幣より高級感を出しました (* Ŏ∀Ŏ)

この紙幣は色合いや手触りなど、何回も試作品を作り完成させました。

どれもこれもですが、思い入れの強い紙幣です(⌒▽⌒)




  


Posted by 虹の丘(旧) at 20:55Comments(0)施設内通貨『マルキ』

2015年01月17日

50マルキ

50マルキです。

表の動物は「ハブ」

奄美大島の生態系の頂にいる爬虫類ですね。
猛毒があり、恐れられていますが、島の守り神という言い方もします。


裏の食物は「ソテツ」を選びました。
戦後の食糧難の時代には赤い実を食べたりもしたそうです。
有毒なのでしっかり処理をしないと大変だったそうで、70代の方々は食べた事があると聞きます。

色は薄い青色系の和紙を使っています。
実は使用頻度が少なく、初期から増刷をしたことがないので、この紙幣だけは透かしがまだありません。




  


Posted by 虹の丘(旧) at 16:54Comments(0)施設内通貨『マルキ』

2015年01月16日

10マルキ

10マルキ紙幣の紹介

1番最初にデザインした10マルキを紹介します。

作成にあたり奄美にちなんだ動物か植物か人物か?

いろいろ考えた結果、表を島の動物で、裏面は植物で揃えることにしました^_^

島の動物代表!
やっぱりこれですね。
国の天然記念物でもある

「アマミノクロウサギ」

裏の植物は

「アダン」

にしました^_^

使用頻度も1番多くなるかと思い、白色にしました。

肌触りも考えて、和紙にプリントして使用しています(*^▽^)ノ

実は透かしもいれてあり、隠れ文字なんかも入ってます。
今の所、誰も気付きませんが。。。




  


Posted by 虹の丘(旧) at 13:50Comments(0)施設内通貨『マルキ』

2014年12月26日

銀行へ^_^

平成26年12月26日(金)
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本日の空きベット数 8
状況によってはお待ち頂きますが
ご相談下さい。
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通所リハビリテーションです。
施設内通貨「マルキ」を利用した外出サービスで、郵便局へ行ってきました。
今年、最後の外出サービスかもしれませんね。

この方は、3回目の外出サービス利用です。
ゆっくり貯めて、たまったら職員とドライブがてらの郵便局。

年越し用の現金をおろしておくのだそうです(´▽`*)

良い年越しができそうですね!




  


Posted by 虹の丘(旧) at 17:54Comments(0)通所リハ施設内通貨『マルキ』